「ウマにのせろー」
「トラでくくっておけよー」
「ネコ持ってきてくれー」
建設現場では、なぜか動物の名前が飛び交います。
どんな道具が、何の動物に例えられているのかな。
クイズ形式で楽しんでください。
Question
1
裏返した姿が、何に似ているか、想像してみて。

Answer
ネコ

砂や資材を運ぶ手押しの一輪車を「ネコ」と呼んでいます。
裏返した姿が、ネコが丸まっている姿に似ていることから、呼ばれているようです。
Question
2
4本脚で、人が乗れる動物といえば。

Answer
ウマ

手の届かない作業をする時に、4本脚の台に乗って作業します。
これを「ウマ」と呼んでいます。4本脚のかたちからウマと呼ばれているようです。
Question
3
黒と黄色の縞模様と言えばわかりますよね。

Answer
トラ

危険を示す箇所に黄色と黒の縞模様のロープを張ったりテープを貼って注意を促します。
トラと同じ2色の縞模様から「トラロープ」「トラテープ」と呼ばれています。
Question
4
クチバシの形が似ているかな……?

Answer
ツル

土木工事の道具、鶴嘴(つるはし)のことを「ツル」と呼んでいます。
その名の通りツルの嘴の形に似ているからです。
主に固い地面やアスファルトを砕くために使われています。
Question
5
池に生息する生き物です。

Answer
アヒル

壁にサッシを固定させる金物を「アヒル」と呼んでいます。鉄筋コンクリートの建物では、コンクリート側とサッシ側とにアンカー金物(アヒル)を付け、溶接で継ぎ固定します。
アヒルのような形から、こう呼ばれているようです。
Question
6
お寿司のネタにもなります。

Answer
シャコ

ワイヤーロープと吊り荷を確実に連結する時などに使われる道具が「シャコ」です。
正式名称はシャックルですが、英語の発音からシャコと呼ばれているようです。
Question
7
この動物のように機敏に動く工員が使っていた道具だから?

Answer
モンキー

正式名称はモンキーレンチ。ナットを挟み込む幅がねじの調節で変えられ、締めたり緩めたりできる工具のこと。名前の由来は諸説あり、チャールズ・モンキーという発明者の名前が由来という説、1800年代の工場で若い作業員たちがこの工具を持って、まるでモンキーのように飛び回っていたからという説などで、特定はされていません。
なぜ、動物の名前が多いのかな?
建設現場には、
日常生活で使わない個性的な形の道具が多いこと、
またハードな現場を柔らげ、現場の結束を固めるために、
現場でしかわからない愛称が使われるんですね。
工事現場の施工管理担当者や職人さんたちの、
道具に対する愛情と知恵が感じられますね。
