近年、たくさんの外国人の方々が日本で働いていますよね。建設業も多くの外国人の方々が活躍している業界の一つです。「日本で働く外国人の方についてもっと知りたい」という思いから、今回で三回目となる「村本建設×Lin:KU」のコラボ企画では、村本建設さんで働くフィリピン出身の外国人技術者の方々にオンライン上でお話を伺いました

マルテハ・マーク・アンジェロさん
入社2年目 土木統括部

Q. 建設業を選んだ理由
A. 高校生の頃から「自分の家を建てたい」という夢を持っていたため建設業を選びました。
Q. 日本の建物とフィリピンの建物の違い
A. 建物の高さです。フィリピンの都会の方では高い建物が多く建設されています。それに比べて日本は、地震が多いためフィリピンよりも建物の高さが低いです。
Q. 普段の仕事内容
A. 様々な技術を学び、それを現場で使うことが出来るのかを検討する仕事をしています。例えば、今現場で使っている技術に「ドローン」があります。ドローンを使うことで、現場の土の量や形をパソコンに取り込むことが出来ます。
Q. 好きな日本語
A. 「頑張ります」
この言葉は日本語特有で、フィリピン(タガログ)語や英語で直訳することが出来ない言葉なんです!

ペーニャ・アーウィンさん
入社4年目 建築統括部生産設計部

Q. 建設業を選んだ理由
A. 元々、建物が好きだったからです。大学では建築に関係のないことも勉強していたのですが、「やっぱり建物が好きだ」という気持ちが強くて建設業を選びました。
Q. 日本の建物とフィリピンの建物の違い
A. デザインです。日本は季節が4つありますが、フィリピンでは季節が2つしかありません。そのことが建物のデザインの違いに影響を与えていると思います。具体的に言うと、フィリピンには冬がないため防寒効果をもたらす二重(複層ガラス)を作る必要がないんです。
Q. 普段の仕事内容
A. 最近は、パソコンで建物の 3D モデルの図を作っています。3D モデルの図を作ることで、実際に建設する前に、建物の状態を把握することが出来ます。
Q. 好きな日本語
A. 「お疲れ様です」
フィリピンでは仕事が終わった後に「お疲れ様です」と言う文化はありません!

マユガ・アルジョンさん
入社6年目 奈良本店建築部

Q. 建設業を選んだ理由
A. 子どもの頃からものづくりが好きだったこともあり、建設業を選びました。小さい頃はよく、自分でおもちゃを作っていました !
Q. 日本の建物とフィリピンの建物の違い
A. 日本は地震の多い国なので、建物の強度がフィリピンよりも強いです。日本では建物を建てる際に、耐震性をかなり重要視しています。
Q. 普段の仕事内容
A. 建築の施工管理をしています。「作業員の仕事の割り振り」や「仕事を達成するには何をすべきなのか」を考えながら、先のことを計画したり、図面を描いたりしています。他にも現場を訪れたり、職人さんとの打ち合わせをしたりします。
Q. 仕事の好きなところ
A. 自分の頭の中で考えていたことが、実際に形になる時にやりがいを感じます。建物が完成して、お客様の満足を感じることが出来ると自分も嬉しい気持ちになります。
もっと知りたい!フィリピンのこと
英語教育
フィリピンでは英語を話せることが当たり前です。なんと幼稚園の頃から英語教育が始まります...!
英語以外の教科でも、英語を使って学習することが多く、日本よりも英語に触れる機会がたくさんあるそうです。
先輩・後輩のシステムがない
フィリピンでは日本ほど上下関係が厳しくないそうです。
フィリピン(タガログ)語には日本語のように複雑な敬語はなく、語尾に「ポ」をつけると相手に敬意を払う表現になるそうですよ!
バイト事情
フィリピンでは「学生は勉強に集中して、卒業したら働く」という考えが一般的です。
そのため、フィリピンの大学生でバイトをしている人はほとんど居ません。