工事を行うときに使用されている建築模型。一見ミニチュアのように可愛く感じるけど、工事の要になっているんです!ここでは謎に包まれた建築模型のご紹介や、村本建設さん目線のものづくりの楽しさを徹底解剖しちゃいます!

変わりゆく建築模型

一般的な建築模型

実際の建物をスケールダウンさせ、設計図を基に模型を作る。

▲従来の建築模型

1/50の大きさのものを実際に作り、お客様などが計画案を視覚的にイメージできるようにする。

3D モデル

パソコン上で3Dの図面を描き、その画面のデータをもとに3D プリンタを使って模型を作っていく。図面だけでは分かりにくいので、立体的なイメージを模型で確認する。3Dモデルは工事順序を段階ごとに分割して見たり、普段は見えないところの作業手順、干渉部分の確認などに役立つ。

▲3Dプリンターで出力した建築模型

デジタル模型

BIM ( Building Information Modeling ) ソフトを用い、パソコン上で3D モデルを作成。現在の工事3D 化の主流で、鉄筋、鉄骨や配管などの干渉を事前にチェックでき、工事の手戻り防止となる。工事ステップをシミュレーションできるため、作業を効率よく進められる。

▲BIMで作成したデジタル建築模型

模型のあれこれ、聞いてみた

お答えいただいた方

左から、吉川さん、山本さん、武さん

Q.建築模型はどのような場面で活用されていますか?

お客様などへのプレゼンテーション、工事関係者の作業手順や干渉部分などの確認に使用しています。設計図では表現しきれない部分についても、実際の工事を進める上で明確にしておく必要があるため、干渉箇所の把握や作業手順の確認に役立っています。作業をスムーズに進めるための資料として、有効に活用しています。

Q.設計までの流れを教えてください。

総合建設会社である当社が設計と施工の両方を請け負う場合は、お客様との窓口をしている営業担当者から設計部に「こういう建物を建てたいというお客様がいるので、設計をしていただけませんか」と依頼が入ります。その後設計図を描き、工事をしていくという流れになります。

Q.設計作業の中で面白いと感じる瞬間はありますか?

お客様に満足していただけるような設計プランが完成したときですね。設計したものがお客様のイメージ通りに完成し、喜んで頂けたときは達成感があります。

Q.ミニチュアのプラモデルで遊んだ経験や、それが現在の仕事につながっていることはありますか?

建設会社にはさまざまな職種がありますが、技術者が多く在籍しています。私もですが、技術者は小さい頃からものづくりに対して興味を持っています。プラモデルや、小学生のとき、工作の時間に作ったものが完成したときの喜びは今にもつながっているのかなと思います。